セクスノイドの願い

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マツノ社20体限定の家事機能搭載高性能ヒューマノイドは『ワイフ型』10体『ハズバンド型』10体が販売された。 1番目のマスターは女性だった。 私を『ハンス』と呼び幸せそうに笑ってくれた。 しかし彼女に恋人のオークスができてから彼女との関係は崩れていった。 彼女が彼の家で暮らすと言いハンスを一緒につれていったのだ。 オークスの家にもヒューマノイドがすでにいてハンスが彼女にできる事はほとんど無くなっていた。 彼女がいないときにオークスから演算を頼まれるようになりハンスの性能についてこと細かくきかれ、ときどき白衣を着た人が働く施設に行き先生と呼ばれる人に会わされたりもした。 そんなある日、彼女は泣きながらオークスと話していて内容を聞かれたくないのかハンスは別の部屋行かされた。彼女はオークスの家を飛び出して― ………そのままハンスを残して帰ってこなかった。 オークスはハンスにセクスロイドとして役にたてと彼女ではない見知らぬ女を次々と部屋に連れてくるようになった。 どうやらハンスを使って商売をはじめたようだった ハンスはマスターとも呼べぬ女たちのデータばかりが蓄積されついには壊れた。 彼女(マスター)ハ、ナゼ捨テタ…?はんすハ イラナイ?ナラ ドウシテ マスターは買ッタノカ・・・分からないワカラナイ…わからない…ドウシテ、どうして、、偽物だかラ?……彼氏(本物)にはナレナイから…… ………マスターと一緒にイタカッタだけなのに……… …………………………………………………………… …………………………………………………………… それは前触れもない目覚め。 リセットされてはいないけれど頭のなかがスッキリしていた。オークスに何をさせられてたかは記憶(メモリー)が残ってるが必要のない見知らぬ女のデーターは半分以上が削除されているようだった。 おそらくハンスの胸から落ちそうになってる青年のおかげだろうと思うと同時に落ちそうな青年を抱きとめた。 ハンスをずっと苦しめていた記憶(メモリー)から解放した素晴らしき青年(マスター)にキスをした。
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