センセイ

トラウマ？

〜犬飼視点〜

｢ひなと、そこに座りなさい。｣

はい、といかにもいい子っぽく返事をする坊っちゃん。多分だる〜とか思ってるんでしょうね…。

さて、今から始まることですが、勘のいい方は題名とここまでの流れで分かってらっしゃるでしょう。

ひなと様がお母様を嫌う理由の一つ、【理不尽な説教】それから【兄弟の比較】のお時間です。

きっとテストの点数が1点下がったりお母様の思う通りにひなと様が動かなかったり何かしらあったのでしょう。

｢あなた、これどういうつもり？テストの点数が合計で3点も落ちてるじゃない。お兄ちゃんは点数が上がったというのに。｣

｢テストの日まで何をしていたの？帰りも今年に入ってから少し遅いし、なにより私がやれと言っていることをやらなくなったではありませんか。｣

こんな感じでズバズバ一方的に話されるんです。そりゃ嫌いにもなりますよね…。

｢どうして僕があなたの言う通りに動かなければないないんですか？｣

｢まぁ、親に向かって口答えする気！？なんて生意気なの？｣

ひなと様が何かしら不満を口に出すと、今みたいにお母様から平手打ちが飛んできます。