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熱
いつだか忘れたが高熱を出した時
母が夜救急病院に僕を連れていった。
だか駐車場はいっぱい。
その時母は電話をしてくると言って路駐をして車を出た。
後部座席に僕が1人で座っている。
頭はガンガン痛いし気持ち悪いし苦しかった。
母はなかなか戻ってこない。
ただ荒い息を吐いて待っていると突然車の窓をバン!!!と叩かれた。
驚いて音がした窓を見るが誰もいない。またバン!!!!と音が鳴る。
怖くて怖くて僕は泣いた。わけも分からずただ大声で泣いた。
それからすぐ母は戻ってきた。
大泣きしている僕を見て母は慌てていた。
さっきの音はなんなのかなんですぐ戻ってこなかったのか、聞きたいことはたくさんあったが何も話せなかった。
そうしたら母は具合が悪くて泣いたのだと勘違いをしてずっと背中を撫でてくれていた。
病院に入るとすぐに落ち着いたのでさっきの音の話をしたが母はまるで信じていなかった。熱のせいで何かを勘違いしたのだろう。そう言ってその話を終わらせてしまった。
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