6. パンダ、逃げ足速し!!

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「ホ、ホントですね………。パンダって二本足で歩けましたっけ?」 他の警備員も口をポカンとあけながら、のん気に上を見上げている。 上から見下ろすパンダの視線。 警備員たちに痛いように突き刺さる。 「な、何をするつもりでしょうかね……?」 皆が固唾を飲んで見守る中ーーーーー。 ヒラッッ! 「あああぁぁ〜〜〜〜!!」 皆、呆気にとられた。 パンダが跳んだ。 地上に向かって飛び降りたのだ。 何とも身軽な身のこなしだ。 二階建てのアウトレットとはいえ、屋根からだと10メートルはあるだろう。 そんなことは御構い無しに、パンダは跳んだのだ。 「お、おい、この高さだ!大怪我するぞ!打ち所が悪けりゃあ、死んじまうぞ!!」 原田がそう叫んだ瞬間、鈍い音が響いた。 ズドドドンッ!! 「お、おい! 下だ!下を見に行くぞ!!」 既に稼働を停止しているエスカレーターを原田たちは怒涛の勢いで駆け下りた。
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