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確かに想像できなかった。彼女は明るい茶のくせ毛をふわふわと揺らしながらいつも明るく笑っていて、目が大きくて、華奢で、とにかく可愛らしくて目立つ、クラスでも中心といえる人物だったから。
いつも誰かしらが側にいる。彼女が一人でいるところなんて見たことがない。
彼女の言うとおり、私はずっと無理をしていた。
私はどうして明智にいるんだろう？ 私のいるべき場所はここじゃない。
ずっとそう思いながら、毎日を過ごしている。
でも、それを他の人に知られるわけにはいかない。だって皆は、望んでここにいるんだから。
私のこんな気持ちを知られてしまったら「じゃ、来なきゃいいじゃん」「別のところへ行けば？」なんて反発されてしまう。
その気持ちはわかるんだ。だって私が逆の立場なら、やっぱりそう思ってしまうから。
だから、ずっとそんな気持ちをひた隠しにしてきた。バレないように、注意深く。そんな毎日は、想像以上に神経を使うし、疲れてしまう。
『私もちょっと柚と似たところがあるのかもね』
『似たところ？』
『うん。無理に人に合わせるところあるしね。だから、わかっちゃったのかも』
そう言ってふふ、と笑う彼女を見て、何故かホッとした。たぶん、入学してから初めてだ、こんな気持ちになったのは。
もしかして、私は彼女の前なら本音が言える？ 言っても許されるのかな？
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