『海』×『風』

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初めて貴方の瞳を見た時「海のようだ」と思った。 クラスの皆が「異国人だ」とからかう中、僕は一人、紺碧を閉じ込めたかのような2つの玉に「触れてみたい」と願っていた。 今年で80になるが今でも夏になると思い出すんだ。 風のように僕らの前から姿を消した貴方のことを。 消せない罪の痛みと共に。
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