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主人公・長嶺組
登場人物名 ■ / 組織名・その他 ○
■ 佐伯 和彦(さえき かずひこ)
育ちがよく、優しげな面立ちの美容外科医。三十一歳。長嶺の男たちに目をつけられて裏の世界へと引き込まれ、〈オンナ〉にされる。苛烈な現実をしたたかにしなやかに受け入れながら、淫奔な本質を露わにしていく。家族とは疎遠。
○長嶺組(ながみねぐみ)
血統主義を貫いている古く歴史がある組。総和会を構成する十一の組の一つで、現在最大の発言力を持っている。組長は長嶺賢吾。
■長嶺 賢吾(ながみね けんご)
長嶺組組長。四十代半ば。和彦に目をつけ、〈オンナ〉にした。総和会会長の息子でもある。和彦に対して強い執着心と独占欲を持っており、逃さないようさまざまな手段を講じる。
■長嶺 千尋(ながみね ちひろ)
賢吾の息子であり、総和会会長(長嶺守光)の孫でもある。二十一歳。長嶺組の跡目として修業中。賢吾とともに、和彦を〈オンナ〉にしている。和彦に対する執着心は、賢吾同様強い。
■三田村 将成(みたむら まさなり)
長嶺組傘下城東会(じょうとうかい)の若頭補佐。三十代半ば。和彦が唯一〈オトコ〉と呼んでいる存在。和彦に対して献身的に想いを注いでいる。
■笠野(かさの)
長嶺組本宅で台所を取り仕切っている組員。三十代半ば。和彦の食事の世話もしている。三田村と親しい。
■久保(くぼ)
長嶺組組員。二十代前半。本宅に住み込み、笠野の下で雑用をしている。
■館野(たての)
長嶺組の執行部役員の一人で、城東会の顧問を務めている。
■宮森(みやもり)
長嶺組若頭の一人であり、城東会組長。四十代前半。三田村が補佐を務めている。
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