10.俺たちどうなるの? ~琉希side

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◇ もう大分時間も遅かった。 9時か… 監督もきっと家帰ってるな。 けど、話さなきゃ。 明日じゃ遅い。 絶対、今日!今すぐ! 俺は、自転車を走らせて、みのりのもとに急いだ。 一心不乱って言葉がぴったりだ。 こんなに必死で自転車こいだことない。 そして、みのりの家に着いた。 めちゃくちゃ飛ばしてきたし息が最高潮にあがってる。 合宿よりしんどい。 はぁはぁ肩で息しながらインターホンを押そうとしたときだ。 「琉希くん?」 道の向こうにみのりが見えた。 もしかしてバイト帰りか? 「みのり…」 久しぶりに見たみのりは… やっぱり愛しくて、かわいくて… 俺やっぱ…大好きだ。 「自転車?すごいしんどそうだけど…大丈夫?」 心配そうに俺を覗き込んでる。
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