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◇
もう大分時間も遅かった。
9時か…
監督もきっと家帰ってるな。
けど、話さなきゃ。
明日じゃ遅い。
絶対、今日!今すぐ!
俺は、自転車を走らせて、みのりのもとに急いだ。
一心不乱って言葉がぴったりだ。
こんなに必死で自転車こいだことない。
そして、みのりの家に着いた。
めちゃくちゃ飛ばしてきたし息が最高潮にあがってる。
合宿よりしんどい。
はぁはぁ肩で息しながらインターホンを押そうとしたときだ。
「琉希くん?」
道の向こうにみのりが見えた。
もしかしてバイト帰りか?
「みのり…」
久しぶりに見たみのりは…
やっぱり愛しくて、かわいくて…
俺やっぱ…大好きだ。
「自転車?すごいしんどそうだけど…大丈夫?」
心配そうに俺を覗き込んでる。
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