10.俺たちどうなるの? ~琉希side

19/21
前へ
/245ページ
次へ
「野球失って、行き場なかった俺の魂、野球にひきもどしてくれたヤツ誰?」 「え?」 「それにいつも俺に的確なアドバイスくれるし、俺が迷わないように導いてくれるし、そんなヤツ、俺が離すわけねーじゃん。」 「琉希くん…」 「それになによりさ。俺が何してたって、どんなになったって、もし仮に野球やめたって、俺のこと好きで好きでたまんねーんだろ?」 俺は、抱きしめていたみのりを体から離し、手だけ両肩を持ってみのりを見つめた。 「なぁ1回しか言わないから、心して聞け。」 「え?」 何を言うんだろう?ってキョトンとした顔のみのりが俺を見ていた。 なにひとつにごってない綺麗な瞳で… あー。俺は何してたんだろう? みのりが俺を裏切ることなんて絶対ないのに… 「みのり…好きだ。」 そして俺は照れ臭くって、もう一度ガバっとみのりを抱きしめた。
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加