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「野球失って、行き場なかった俺の魂、野球にひきもどしてくれたヤツ誰?」
「え?」
「それにいつも俺に的確なアドバイスくれるし、俺が迷わないように導いてくれるし、そんなヤツ、俺が離すわけねーじゃん。」
「琉希くん…」
「それになによりさ。俺が何してたって、どんなになったって、もし仮に野球やめたって、俺のこと好きで好きでたまんねーんだろ?」
俺は、抱きしめていたみのりを体から離し、手だけ両肩を持ってみのりを見つめた。
「なぁ1回しか言わないから、心して聞け。」
「え?」
何を言うんだろう?ってキョトンとした顔のみのりが俺を見ていた。
なにひとつにごってない綺麗な瞳で…
あー。俺は何してたんだろう?
みのりが俺を裏切ることなんて絶対ないのに…
「みのり…好きだ。」
そして俺は照れ臭くって、もう一度ガバっとみのりを抱きしめた。
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