11. 雨降って… 〜みのりside

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遠くを見ていう長谷川さんはちょっと悲しそうに見えた。 「なんでそんなに1人の人思い続けられるの?」 「それは…」 なんだろう? 「好きだから。」 「え?」 「その人が好きなの。世界が終わったって…その人がいい。それだけ。」 そう。わたしは琉希くんがいい。 それだけのことなんだ。 理由なんてない。 ただただ大好きな人。 「みのりちゃん…みたいになりたいよ。」 長谷川さんはフッて笑ってそのまま遠くを見ていた。
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