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「わかんねーじゃん。もしかしたらみのりよりいい女いるかもしれ…」
「やだ。」
わたしは琉希くんの左腕を引っ張った。
「やっぱり妬く。妬きます。めちゃくちゃ嫉妬する。」
「ほぉら見ろ。おまえは俺のこと大好きなんだよな。」
「うん。大好き。」
やっぱり素直になる。
ツンツンするのはわたしには似合わない…し、できない。
そしたらふわって琉希くんはわたしを包み込んだ。
「今日は甲子園決まったから特別な。」
「え?」
顔を上げたわたしに琉希くんは言った。
「みのり。いつも俺のこと支えてくれてありがとう。」
そして照れ臭そうに笑うと、琉希くんはわたしに唇を重ねた。
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