第3章✈︎✈︎✈︎ 二、再会

1/1
333人が本棚に入れています
本棚に追加
/204ページ

第3章✈︎✈︎✈︎ 二、再会

広瀬真樹(ひろせまさき)は、新郎の貴洋(たかひろ)の大学時代の友達で、 学生の頃から付き合っていた貴洋と菜々に 紹介されたのだった。 何度か二人で出掛けた事もあった。 が、真樹は、連休ともなると、 窯に出向き、陶芸に休日を費やすので、 結局、なかなか距離が縮まないでいた。 そうこうするうち、 美香は就職のため地元に戻ってしまい、 すっかり疎遠になっていた。 美香は挨拶を返した。 「真樹君、お久しぶり、  仕事柄、受付業務は頼まれがちなの」 「あぁ、空港で受付してるんだっけ?」 「受付っていうか…  まぁその様な事もしてるかな」 美香はぎこちなく答えた。 「真樹君は、まだ陶芸頑張ってるの?」 「最近は、なかなか。学生の頃みたいにはね」 真樹は少し淋しそうに笑った。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!