紅蓮譚

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「誰だ!テメぇは!」 「いや!駄目!来ないで!」 その青髪でサイドテールな少女、豪剣卍あおいはデュエルマスターズのカードを1枚、手に掴み前に出すと、私の周りには燃え盛る炎が熱り立つ。 「うわあ!熱い!お前ら、逃げるだー!」 山村の村人達は、私の繰り出した燃え盛る炎に怯え、現場は私とあの前に居るふたりだけになった。 「クッ!何なんだよ!アイツは!」 「もしかして、助けようと…」 「何言ってんだ!さもなくば、刺ッあ、熱ッ!」 彼女をナイフで刺そうとしたその手は、私が放つ燃え盛る炎によって弾かれ、男の手は酷く上手く焼けていた。 男は人質の少女から離れて、地面に倒れ込んだ。 私はその男に近づいた。
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