引きこもりと変わり者

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扉を少し開けると 間宮は俺を見た。 「間宮だ」 「分かってるよ」 と、言うと間宮は、急にそこから移動して見えなくなったので、扉を開けたまま外をのぞくと、大きな段ボール箱を両手で抱え間宮が、俺に何度か軽く突進しながら、俺を押し込み玄関に入ってきた。きぃと扉のしまる音がした。 「……何それ」 と、俺が言うと 間宮は、段ボール箱を玄関にどさっと置いた。 「離れて」 「ん?」 「離れてほしいの」 「は…?」 意味のわかってない俺の体を 間宮は軽く押し続ける。 「ストップ!このあたり、ストップだよ?」 「ストップ……?」 玄関から少し離れた場所で 間宮は押すのをやめた。 そして、俺を取り残し自分は段ボールの置いてある場所に戻る。 そして、段ボールの箱の向きを変え 俺に見えないように、それを開け、何かを抱えた。 「加藤、行くよ?」 「ん…?」 何をやる気なんだ…? 「せーの、それ!」
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