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ある、貴族の御屋敷に三つ子の子供たちがいた。
長男はイワンと言う名前で俺様な性格をしている。
長女はツインと言う名前で傲慢な性格をしている。
次男はサミツと言う名前でイタズラ好きな性格をしていた。
三人は三つ子なのでお互いに離れることはあまり無かった。
しかし、三人の趣味は全く違っていた。
イワンは剣を振ることが大好きだ。そこらのガキンチョ共には負けない。
ツインはおままごとやお絵描きが大好きだ。それに可愛いものには目がない。
サミツは読書や散歩が大好きだ。時々使用人達にイタズラを仕掛けている。
三人は交代ごうたいに日々それぞれのしたいことを三人揃ってしていた。
ある日、とっても晴れた三時頃だった。
サミツがイワンとツインを中庭に呼び出した。
三人は円になって座っている。
「どーした!?サミツ!!」
1番最初に喋るのは何故か必ずイワンだ。
そして2番目に喋るのはツインだ。
「なにかあったの?サミツ!!」
二人はいかせん声が大きい。
「うん。」
三人の性格は余り良くないが容姿は天使のように可愛い。
まだ舌足らずな言葉は余計にこの姿を可愛くしている。
三人とも銀色の髪の毛には変わりないが、
イワンは蒼いキラキラした目
ツインは赤いキラキラした目
サミツは緑のキラキラした目だ。
「えーとね。じつはね。さっきじじょからクッキーもらったんだ。」
そう言ってサミツはお皿に乗ったクッキーを1つ三人の中心に置く。
「わぁ!!クッキーだ!!」
「これ、たべていいの?!」
「うん。でもね、これいっこしかないんだ。」
「あっ?!ならおれがくぅ。」
「なにいってるの?!わたしがもらうの!!」
そう、イワンとツインは言い争いを初めてしまった。
サミツはその光景をニコニコと見ている。
すると何処からか現れたのかいきなり猫がクッキーをかっさらって行った。
「「あ。」」
二人の声は珍しく揃った。
「クッキーがぁー。」
「ねこちゃんがクッキーもっていったぁ。」
そう言って二人は涙目になる。
しかし、そこにサミツがニコニコとしたまま冷静な声で二人に言う。
「なにいってるの?ちゃんとクッキーはあるじゃんか。」
その言葉で二人はお皿の上を見るとクッキーがあった。
三人の警護や三人を見守っている使用人達はその光景にびっくり。
周りの人達も猫がクッキーを持っていったのを見ていたからだ。
大人たちは今、冷静なサミツがイタズラで二人が目を離しているうちに置いたかと思ったがサミツはクッキーを隠し持つようなポケットはないし、見た感じクッキーなど持っていない。
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