季節を越えて

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唇を寄せ、荒々しく舌を差し出して絡める。 欲しい、と思った。この男が欲しい。 熱い衝動のまま、忙しなく服を脱がせ、ジーパンのボタンに手を伸ばした。 下着ごと引きずり下ろし、半勃ちのそれを握りながら義憲の口をむさぼる。 力強く、硬く天を向く義憲の中心に、唇を離して膝をついた。 明るい昼の日射しが差し込む部屋で、俺は夢中で義憲の中心を愛撫した。 舌を出し、舐めあげながら袋を揉み、口に含んで尖端に舌を這わせる。 唾液を溢れさせて、ぐちゅぐちゅと音をさせて奥までくわえこんだ。 「んっ、すげ、いい」 俺の髪をかき乱すように、義憲が頭を掴んできた。視線を上げて、情欲に潤んだ義憲を見つめる。 脈打つ中心から、ゆっくり口を離し、見せつけるように竿に舌を這わせた。 「やらし。裕也、立てよ」 立ち上がりながらも、手で擦りあげる俺を義憲は抱き上げた。ベッドに押し倒され、服を剥ぎ取るように脱がされる。 噛みつくような勢いで、義憲がおれの体を舐めあげ吸い上げてきた。 奪うような荒々しい愛撫に、どうしようもなく煽られ声が上がる。 「あっ、はっ、義憲、義憲」 後ろで髪を縛っているゴムを抜き、ばさりと乱れた義憲の髪を掴んだ。 乳首を舐められ、きつく吸われて体が跳ねる。 「はっ、あ、…んっ、はあ…」 荒い息を吐き出しながら、昂る中心を義憲の体に押し付ける。 浅ましく腰を揺らす俺に、義憲は目を細めて口許を上げた。 「裕也、すげーぬるぬるになってるぞ」 先走りを掬うように、指で撫でられるだけでイきそうになった。 足を持ち上げられ、すぼまりを撫でる義憲の指に体が震える。 「あ、早く、義憲…んうっ」 入り込む指に、一瞬飲んだ息を吐き出し力を抜く。 後ろを解しながら、義憲が俺のをくわえてきて、嬌声が止めどなく漏れる。 「義憲、はっあ、入、れて…」 「してなかったのか、キツいぞ」 「あっ、い、いから…入れて、あっ」 指を引き抜き、宛がわれた熱い肉棒に、全身が甘く痺れた。
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