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「どうします?オーナー」
鮫島は冷静に時計を見ながら訪ね、一朗太は目を瞑ると
「仕方がない…鮫島くん悪いが原田様たちをスイートに、そして立ち会ってくれたまえ。私は古谷さんの応援に行く」
「かしこまりました」
一朗太は仮面の奥の目で原田たちを一別すると部屋を後にした。
「さあ、原田さん行こうか」
三郎太はニコニコ笑うと立ち上がるが
「俺も付き合うぜ!」
次郎太が不適に笑いポケットに手を入れる
「必要ないけど」
三郎太は冷たい目線で次郎太を睨む
「フン、そういうわけにはいかねえな、自分だけデカデカ表紙を飾り、オーナーぶられでもしたら溜まったもんじゃねぇからな」
「フッ勝手にしたら…」
一難去ってまた一難、この兄弟、仲悪すぎと吉沢が思っていると、原田は
「何をやってるんです。早く行きましょう、鮫島さんでしたか?どっちです?」
「はい、こちらでございます」
鮫島の案内で部屋を出ると三郎太は忌々しい顔で後に続き、 その後ろ姿を鼻で笑いながら次郎太も続いた。
原田の怪物ぶりは置いといて脅迫状に仮面の男、似てない三つ子、何とも嫌な予感を感じながら吉沢は後を追ったのだった。
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