第三章 俺様の愛は、甘く苦く

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「ねぇ、まゆ。槙野さんが部長と別れたって、知ってる?」 コーヒーコーナーで、営業会議用のコーヒーを準備しながら喋りかけてくる恵利に、 「うん、知ってる」と、短く返す。 「そっか。情報早いじゃん、まゆ。なんか槙野さんは、自分から振ったみたいなこと言ってたけど……」 「違う…」思わず言いかけて、口をつぐんだ。 「えっ…何? まゆ、もしかして真相とか知ってるの!?」 興味津々で尋ねられて、「し…知らない! 知らないから、なんにも!」と、慌てて否定をした時だった── 「……何を知らないんだ?」 ──背後から声がして振り返ると、進藤部長が立っていた。
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