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「どうして毎年みんな生まれたままの姿見せてくれないの……」
伊織先生のスタジオメンバーでぼたん鍋や刺し盛で賑やかに夕食を囲む中、伊織先生は部屋の隅っこで膝を抱えている。
「私はただ見たいだけなの!触りたいだけなの!あわよくばを狙っているだけなのに!」
それが危険なんだよと全員の心は一致し、伊織先生をガン無視する。一応雇い主だが、そこは譲ってはいけない一線だ。
「ここの旅館、毎年グレードアップしますね。今年はドッグラン出来てたし、テニス場に釣りまで出来ちゃうし」
動物もお風呂に入れる旅館を伊織先生が探してきてから毎年ここなのだが、確かにはろんさんの言うとおり、毎年グレードアップしている。
「私が見つけたんだから当たり前でしょ……、お風呂は覗けないけど……」
伊織先生はまだぶつぶつ言ってるが確かに伊織先生のものを見分ける目は確かだ。さらに人を見る目も確かだろう。にょたチョコ男子もそうでない人も最も力を発揮できる仕事を与えられている。でも、お風呂は覗かせないよ。
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