暇を

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暇を

だらだら、だらだら。 私はこの擬音を考えた人を尊敬している。 恐らくは何かが流れる(さま)を見て、このような音を当てたのだろう。だがそれを、長引いている様子だとか暇な時間を(あらわ)すのに(もち)いた発想は、なんとも絶妙だ。 ずるずる、とは違うのだ。それでは後を引きすぎて、終わりがないように思えてしまう。 だらだら、であればいつでも終えられるような安心感がある。 つまりまぁ──今日は部室で、だらだらと過ごしていた。
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