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終焉を
今日は、嫌な夢から逃げてきた
怪物に追われる夢とか、空から落ちる夢とか、あり得ない地獄を見るような夢とかじゃない。
何でもないありふれた日常が、急に終わる夢。
前触れというものもなく、ただ突然、音も立てずに真っ暗闇に放り出された。
音も、温度も、痛みさえもなく。ただただ自己だけが存在し、反響し、反芻する。
ここが何処なのか、今が何時なのか、どれだけ時間が経ったのかさえわからない。そもそも、自分が自分なのかさえわからないまま。
どうしてこうなったのか、見当もつかない筈なのに、ずっとずっと一人で考える夢。
そこから逃げるようにベッドから飛び起きた私が最初に決めたのは、この夢を部長に話そうということだ。
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