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リョクに促された事により、暦は再びリョクと一緒に入浴する。
暦の身体はリョクの両足の間にスッポリと収まり、その背後からリョクの両腕に優しく抱き締められる。
これによって、お互いの濡れた素肌の密着度が更に増した。
肩まで湯船の中に沈めて身体は隠せても、暦の戸惑いと歓喜が入り交じった表情は完全には隠しきれてはいない。
「森島さえ良ければなんだけど……」
一呼吸置いて、リョクは己の願望を言葉と態度で示してゆく。
「また家に泊まりに来て、こうして森島と一緒に風呂に入りてぇーなぁ~~……なんて事をオレは思っていたりするんだけども……」
今、リョクの頭の中では、将来、暦と同棲している幸福な未来像が描かれている。
このまま夢のままで終わらせたくはない。いつか必ず実現させたい。
そうしたら、朝も夜も毎日二人一緒にいられるのだから。
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