カスミ草の花束

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「お疲れさま……」  幼馴染のハナが大きく息をついて、黒いビー玉のような大きなひとみが僕の顔を覗き込んだ。襟元に見えるブラの薄い水色のストラップを自分の指で直す。 「……お疲れ…………」  いつの間にか第二ボタンまで外したハナのブラウスの襟元。そこから見えるよく成長した柔らかそうで丸い膨らみを僕の目が追う。無意識に……。慌てて目を伏せた。股間が熱くなる。 「タロ?」  ハナの黒いガラス玉のような目が僕を疑るように覗き込む。そして顔いっぱいに笑った。 「なんだよ?」 「見たでしょ、私の……オッパイ……」  ハナは「オッパイ」と言うところだけ、なぜか僕の耳元で囁いた。鼻に掛かって少し掠れたような声で……。 「ご、ごめん……」 「ごめんって、なんで謝るのよ?」    ハナは男を操縦するのが上手い、なんて誰かが言っていた。僕が就職で、ハナが大学と言う道を選んでからハナと遊ぶことは自然に減っていった。 「……つい……」  隠したエッチな本が見つかった時のような心境だ。でも、それは男の性だと思う。女の子の胸の膨らみとお尻を追いかけてしまうのは……。
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