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「…おじーちゃんの日誌から『対処法』を探して知らせればいい――の?」
「いや、できるならそのまま対処してちょうだい。
必要な物なり手なりあれば言ってくれれば準備するし――あ、飛空艇が入り用なら言ってちょーだいね。
…コレ、アレを発掘したのが遠因っぽいからさぁー…」
「…」
荷の重い仕事を任された――以上に
「うわ」と思ってしまうのは、問題の遠因――の一端を自分が担っていたということ。
遥か大昔に秘匿された空を駆る船――飛空艇。
その捜索を命じられた義兄に付き合って、読んで字の如くな大冒険を繰り広げ、
その末に発見に至り、地下深くに仕舞い込まれた飛空艇を地上に引き上げた――
…中で、なにかよくないことをやらかしてしまったんだろう…。
…火山の地下で封印がどうたらの試練がこうたらで、ゴーレム相手にしっかり暴れたからなぁ……。
…うん、不具合止む無し――かぁ……。
「…わかった。まずはおじーちゃんの日誌、探してみる」
「おう、んじゃお願いね――必要なことがあればすぐに言えよ?
……珍しくオウサマが乗り気、だからさ?」
「………うん…」
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