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理央はオナニーする場所とタイミングを探していた。頼みの綱である手洗いでさえ人の出入りが多すぎる。入院してから二週間も経っている。禁欲生活が二週間も続いているにも関わらず、そのネタは十二分にあると言うことも過言ではなかった。いっそのこと、自分の病室でさっと処理してしまおうか、などと頭を過ぎる。
理央は薄い寝間着のズボンとボクサーパンツを膝まで下ろした。彼の病室で。
理央はベッドサイドに腰を下ろす。窓の外はまだ陽が高い。理央は鉄のように熱く固い自分自身を手のひらで包み込み、今朝の詩織の下着とその身体のラインを妄想していた。
理央が絶頂に達するのは難しいことではなかった。
「ああ、んんっ……出る……」
背筋に電流が駆け抜ける。自分のモノを扱く手のスピードを上げた。眼の前にフラッシュが弾け、身体が何度も痙攣した。青臭い匂いが部屋の中に広がった。白い飛沫が吹き上がった。
シャッ……!
カーテンがレールを走る音がした。理央は音のする方に目をやった。
「宮崎くん、ちょっと身体を拭こうか、キャッ!」
涼しげな目と目が合う。彼女の目が怯えているように見えた。
理央はまだドクドクと白濁を吐いている。身体の奥が波打つ。その度に痺れる甘い感覚が身体を包む。
詩織の涼しげな目が理央を見ている。
「なあんだ……だよね。さあ、拭くね」
詩織は白濁を吐き切り大人しくなった理央の股間にホットタオルを掛け、自分の首に掛けたネームプレートをポケットに入れた。
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