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高校1年生、私は青春真っ只中です!!
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河野うさぎは太陽が沈み始めた茜色の校庭を三階の窓際から眺めていた。
何を見てるかって?それはね、あの子だよ。うさぎは人差し指を窓に押し付け外を示した。
「私の青春は青い春じゃなくて茜色の春だな!」
すると、ボールが勢いよくゴールに入った。うさぎはサッカーのルールなんてまっさらだが、シュートして入った事の意味くらいは分かった。半分開け放たれた窓の外からは威勢の良い声が轟く。そしてまた蜘蛛の子散らすように校庭を駆け回り始めた。
うさぎは興奮しながら親友の那月の背中を叩いていた。
「おお!今日の葵くんは調子いいなあ。」
うさぎとの温度差が違いすぎる那月はそんな事どうでもよかった。ただ、
「痛いわ!!」
うさぎはハッとするとわりぃと手を合わせまた窓の外を眺めはじめた。那月ははあ、と一息ついて教科書に目を落とし、シャーペンを動かしはじめた。それから暫くして最終下校のチャイムがなった。那月はさっさと机に広げていた教科書などを片付けはじめた。横を見ると案の定うさぎはすでにリュックを背負って待っていた。
「さ、那月早くして!」
そして窓に茜色の眩しい光が指す教室を後にした。
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