愛されてます・その12

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愛されてます・その12

usside 綺麗なものほど欲しくなるでしょ? 俺には届かない場所でだって。 そう、レトルト。 アイツは届かないけれど、欲しくなる。 欲求。 言うなら…… 女君主だ。 華奢なのに、力強さがあって。 自身が信用出来るもの以外は全て捨てているようだ。 俺はレトルトの信用に足りている事に 酷く優越感を感じてしまう。 女君主の元に 俺は跪くのだ。 そう、信用に足り、傍にいられる存在。 家来なのだ。 家来となりレトルトを遥か高くへ高嶺にしよう。 俺はそれを傍で、だけれども遥か下で眺めていたい。 「絶世独立」 そう。 誰よりも美しく。 誰も手に入れることができない。 レトルトは高嶺に立つのだから。 俺は眺め、崇め、守り、最後までを見届けよう。 家来として。
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