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憎い。 ........................アイツさえいなければ。
焼ける様な太陽に赤い照明を当てられて染まった木々は徐々に光量を落とし仄暗くゆっくりと闇に染まっていく。まるで私の心の様だ。
ザワザワと枝が揺れる音が大きく広がり体はどんどん冷えていく。
恐怖と怒りは濃さを増し精神を病ませる毒になる。
私は自分自身が闇に染まっていく恐ろしさと、この闇の中から顔を出す巨大な怪物が何処かの木の影から牙をむく幻想に襲われ、頭の中で悲鳴を上げた。
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