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「んっ、ん……はっ、肇、まっ……」
息を荒げる肇の身体を剥がそうとしてもまったく言うことを聞かない。蓮のシャツの中に肇の右手が入り込み、胸の尖りを探り当てた。きゅうとつねられ、身体が揺れる。
「こらっ、肇、なにしてるんだ急に欲情するなっ」
慌てて叱咤すると、蓮の首筋に顔を埋めていた肇が顔をあげた。
「急にじゃない。ずっとだ」
「は……」
「俺はいつだって原田に欲情してる、原田にキスしたい、もっと」
盛り期の子供は加減を知らない。
欲しいものを欲しがる。押し通そうとする。子供じみてどうしようもない。
「原田、好き、大好き。俺をみて、ちゃんと見て」
泣き出しそうな表情で見つめられ、言葉に詰まる。肇の黒い瞳は曇りがないなと頭の片隅で感心していると、ベルトに手を掛けられていた。あっという間に下着まで引き下ろされ、緩く立ち上がった息子が心許なく揺れた。
「原田、したい、してもいい?」
言葉では伺いを立てているようでも、意見を聞くつもりはないなとわかる。スイッチの入った双眸に見つめられ、蓮の身体も熱を帯びていく。
左乳首を舌先で舐られ、右は指先で引っ張られる。痛みと痺れから声が漏れた。
口元に肇の右手指が触れる。口を開くと三本の指に侵入され、されるがままにしゃぶった。
「原田、ほんとエロい」
「ん……んっ」
引き抜かれた指から唾液が垂れ落ちる。それが後孔に添えられる事はわかっている。肇は蓮の両膝を持ち上げると、自分の肩にかけた。腰が浮き、肇の目の前に菊門を晒す格好に顔を覆いたくなるのは一瞬で、入口を解す肇の指先に意識は集中する。
ひとつひとつの皺をゆっくりと開くように、肇の指先は優しい。優しさに溺れそうになる。蓮の口元から液がこぼれ、肇はそれを舌先で舐めとった。
「原田のこんな顔…こんな格好も、俺じゃない他のやつにもみせてるのかよ……むかつく」
肇の指先が入口を開いて、自分の中へと入ってくる。身体は嫌がらず、ヒクヒクと震えながらそれを飲み込んでいく。内壁を指腹で擦られ、叩かれ、刺激が腹の内側から迫り上がる。
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