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私の後悔
どうしよう。
どうしよう。
どーうしよーう……。
今の私の感情は、嬉しい反面、困惑反面……。
私の考えが甘かった。
川海くんを甘くみていた。
川海くんの誕生日を偶然知った時、何かお祝いをしたいと思った。
それをキッカケに仲良くなれるかもしれないし、この気持ちに理由がつくと思ったから。
でも、ただ、「おめでとう」と言うだけは、華が無いし……と作戦を練っていた。
そんな時、文芸部のテーマが「花言葉」に決まった。
花言葉なんて、今まで気にしたこともなかったけど、調べてみるとロマンチックな意味があって、わくわくした。
中には、私の今の気持ちを上手く言い表したものもあって、これをプレゼントしようと考えた。
作戦を練っているときは、楽しかった。
川海くんは、この謎が解けるかな。
私の小細工に気がつくかな。
夜も眠れない程、夢中になった。
だから、川海くんが、謎を全て解いてくれたことは、とても嬉しかった。
気持ちを酌んで、くれたんだって。
でも、私の気持ちが、恋なのかは、いまいちピンとこない。
それなのに、川海くんは真っ直ぐ気持ちを伝えてくれた。
でも、まだ、私には、同じだけの気持ちを返すことはできない。
はっきりしない、この気持ちに名前がつくまでは。
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