ささやかな関係

私の性格

　いつも、私は自己主張をあまりしない。
　主張をして、誰かが傷ついたり、相手と気まずい思いをしたくないから。
　だから、自分の気持ちは二の次、三の次。

　部活で、重役を決めるときもそうだった。
　私は、目立ちたくないし、リーダーシップもないから、重役になりたくなかった。
　重役と言うのは、編集長と編集長補佐。
　他の部員から、「細かいことに気がつくし、編集長やってよ」と頼まれて、承諾してしまった。
　私みたいな、気弱に務まる訳がない。
　だって、編集長と言うのは、部長兼部誌の責任者みたいなもの。
　部誌を印刷するときには、印刷日を設定し、部員から原稿を集めて、印刷室の予約をして、顧問の先生に話を通して……

　兎に角、やることが多すぎる。

　でも、やりがいはある。
　自分が、みんなの作品を管理して、部誌をカタチにする。
　今では、私に、向いてる仕事なんじゃないかと思っている。
　でも、これは結果論。
　任されて、やっぱり向いてないと思うことの方が多い。