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僕らの朝
「おはよう」
「お、おはよう。今日、早ない?」
河山さんは、僕が先に登校していたから、驚いているみたいだ。
只今、7:30。
いつもより早くに家を出て、河山さんを待っていた。
「河山さん。誕プレ、ありがとうな」
「部誌、どうやった?」
「すごく楽しませてもらったわ……謎解きも」
僕の言葉に河山さんは、表情を無くした。
「読み解いたん?」
「うん。ご丁寧にヒントを沢山くれたから」
「そう……」
僕は、河山さんからもらったのと同じ仕様のメッセージカードを取り出して、河山さんに手渡した。
「僕からの返事。僕の読み解きが間違って無かったら、意味が通じると思うわ」
僕が、河山さんに贈ったカードには、こう書いておいた。
「望月とユメ」、楽しませてもらったわ。
これからもよろしくな!
川海千景
文末には、藤を書き添えた。
藤の花言葉の代表は「あなたに夢中」
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