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「はぁ、お腹苦しい」
お茶を飲んでそう呟いたわたしを迅くんは呆れ顔で見ていた。
「いちご食べれるの?」
「もうちょっとしたら……」
デザートは別腹なんだけど、でもせっかくのいちご。万全の状態で迎え入れたいものだ。お腹をさすっていると、迅くんに笑われた。
「皿洗っとくから、飛鳥は風呂行ってきなよ」
「それでは、お言葉に甘えて……」
食器を流しに置くところまではやって、じゃあよろしくです、とわたしはパジャマとタオルを抱えてお風呂場へ。風呂といっても、我が家はシャワーで済ませてしまうことが多い。しばらく使っていない浴槽には、少し埃が溜まっていた。
……うーん。
そうしてわたしは素っ裸でお風呂の掃除を始めたのだった。
湯船を磨くだけにしようと思っていたのに、始めてしまうといろいろと気になってしまう。床のピンクのあいつや鏡の手強いあいつにも手を出してしまった。
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