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ぎこちないながらも口と手を必至で動かす宮部はいじらしく、三上は無意識に頬を緩めた。
スジを舐められ、快感がじわりと広がる。三上は両手で宮部の側頭部を挟みこみ、ゆっくりと前後に動かし始めた。差し込むように動かすと、宮部の口から苦しそうな喘ぎが漏れる。小さな口で自分のものを必至に頬張る宮部の姿に、三上の胸がきゅんと疼いた。
「あ、宮部……気持ちいい」
思わず呟くと、宮部は口元をしめ直し、三上の動きに身を任せた。その様子に愛しさが込み上げ、宮部の頭へ添える指に力がこもる。
「あ、出る、宮部、」
「ふ、ん……んっふ、むっ……うっ」
押し殺した声とともに、身体の内側から登りつめたものを、宮部の口内へ勢いよく吐き出した。
「んっ……!」
宮部の口内で全て出し切った後、三上はハッと我に返った。
「悪い、宮部、すぐ出せ」
リビングテーブルの上に置かれたティッシュボックスを手繰り寄せ、数枚引き抜き宮部の口元へとあてがった時には、宮部は口内の全てを飲み込み、ごくんと喉を鳴らしていた。
「お、お前……飲んだのか」
涙目で頷く姿に申し訳なさが募る。キスすら初めてだという純情可憐な男に、フェラどころかイラマチオまでさせた挙句、出したもの全てを飲み込ませてしまった。
「宮部、悪かった……」
「係長、気持ち良かった、ですか」
目尻に涙を浮かべたまま自分を見上げる宮部を、素直に可愛いと思った。
「ああ、宮部の口の中、無茶苦茶気持ち良かった」
正直に答えると、宮部は顔を真赤に染め、良かった、と呟いた。
その日の夜、三上は宮部に一緒に寝るかと訪ねた。
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