絶世の美少女

1/10
2569人が本棚に入れています
本棚に追加
/652ページ

絶世の美少女

「そうそう、その調子ですよ。奥様」 「……えっ、これ本当に大丈夫なんですか?どう見てもうねうねした線……」  ローデリヒさんに文字が読めない事を話したら、眉間に皺を寄せて険しい顔をされた。あの人いつも眉間に皺寄せてる……いつか皺が取れなくなりそう。  私に語学の教師を付けるべきかどうかはゼルマさんの判断次第だという事で、早速図書室から帰ってきて読み書きを教わっている。  一応キルシュライト語と呼ばれるこの言葉は、ここらの周辺国にまで広く使われている言語らしい。キルシュライト語表を見せてもらうと、どうやらローマ字と法則はよく似ているみたい。  酷いミミズ字を見ている感じだけど、意外とちょろい。  読み書きが通じないだけで、話してる分には普通に通じている。そのお陰でローマ字と同じ法則だって知れた。  ついでに読み書きも会話と同じく、出来るようになってて欲しかったのに……。
/652ページ

最初のコメントを投稿しよう!