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ぎーこ、ぎーことゆっくりと足でブランコを揺らしながら、遥生は呟く。
「また、親父さんとおばちゃんが喧嘩したんだろ?」
「…うん」
私は今さっきあったことを全て遥生に言った。胸が苦しくて、辛かったが、真面目に聞いてくれる遥生を見ると少し和らいだ気がした。
「…そっか」
全てを話し終えたとき、彼は悲しそうに眉を下げた。遥生は親身になって話を聞いてくれる。私の悩みを一緒に解決しようとしてくれる。
頼っちゃだめだということは理解しているが、私を救えるのも多分、遥生だけなのだと菜々は分かっていた。
「…おばちゃんはさ、菜々のこと大好きだよ。本当に思ってることは口に出せないものなんだ。菜々のこと、大好きなのに親父さんに見栄張って思っても無い事を言ったんだと俺は思う」
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