亜美ちゃんの日常

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「亜美ちゃん! お昼は裏庭ね! 忘れないでね!」  と、遠くからブンブンと手を振るヒロの隣にはいつの間にかジン君がいた。  だから私は、頷きながら二人に手を振ると亜里沙と一緒に教室へと向かう。 「……ヒロっちは、Mなのかね」 「さあ?」 「私なら、あんたの扱いに心折れるわ」 「そんな、酷くないと思うけど」 「……あんたは男心をわかってないね」 「男心? 犬の気持ちじゃなく?」  すると、何故かジトッと睨まれる。  __もう。そんな顔も可愛いんだから。 「犬って、本人には言っちゃダメだからね」 「わかってるけど、何でダメなの?」  「可愛い犬」と、いうのは私からからしたら褒め言葉なんだけれど、亜里沙からはヒロ本人にだけは言うなと前々から注意されている。  だから未だに、本人には言ってはいないけど……。  __何故、ダメなんだろうか。  と、首を捻りながら教室に入るとクラスメイト達の視線が突き刺さる。
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