「嬉しい時も  病める時も」

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「嬉しい時も  病める時も」

あぁ  自分は幸せなんだなって  思う時も あぁ  自分はなんて駄目な人間なんだって  思う時も そう思っているのは  自分で こんなことをしたい  あんなことをしたいって  目を輝かせている時も もう何もかもイヤだ  なにもしたくないと  目を伏せる時も そう判断しているのは  自分で 誰かを大切にしたいって  抱きしめる時も この世の全てがうざったいって  くすむ時も 逆境に負けてたまるかって  立つ時も もう疲れたって  倒れる時も 生きたいって思う時も 消えちゃいたいって思う時も そう考えているのは   自分 それは   どこまでいっても  そうなんだ。 多分  今  自分を取り囲んでいる世界は アニメでも  漫画でも  ドラマでもない。 正義の味方が絶妙なタイミングで現れることも 曲がり角で偶然ぶつかった人が運命の人である確率も 一気に事態を好転させるような非科学的描写も 限りなく少ないだろう。 「幸せ」であるかどうかなんて 保証されない。 誰も   誰も  自分さえも 絶対  とは言い切れない。 曖昧で  歯がゆい世界で きっと  誰かは  何かしら感じている。 魔法も  呪文も  世界をひっくり返す力も 何も持っていない私は とりあえず  今 「どうしたら自分は少しだけ幸せになれるか」を基準に 動いている。 余談 最近  初めて一人レストランをしてみた。 アニメに出てくるような、写真映えするパフェとドリンクをテーブルに置いて読書するのが理想だったけど まさかのパフェが無かった・・・。 だから私は、かぼちゃの冷製スープとアイスケーキを頼んで、短編小説を一冊読破した。 そう、単に「レストランで出される、お皿に入ったスープを飲んでみたかったから」と、「アイスケーキを久しぶりに食べてみたかったから」という 欲望に忠実になったのさ  ( ー`дー´)キリッ
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