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「好きなものの話(色)」
必ず聞かれる質問。
「好きな色は何ですか?」に、時々困ることがあります。
なぜなら、その時によって好きな色が変わるから。
気分が上がっている時に惹かれる色や、落ちている時にしっくりくる色・・・心境や表情が変わるように、求めるものも変わってくるのです。
共通する条件が一つ
混ざった色であること。
比較的どんな時でも受け止められるのは『ミントグリーン』
爽快な追い風を思わせるその色は、健やかなる時も病める時も包み込むような優しさとさりげなさを秘めている。
灰色と青の中間地点のような『涙色』
正邪の狭間に、忘れたい記憶を落とし込んだ色。天使にも悪魔にもなりきれないどっちつかずの存在を具体化するのなら。
白のようで、そうでないようにも感じる『ラムネ色』
小さくて、脆くて、叩けばすぐに消えてしまう。過去も言葉も その全てを純白っぽい色で包んだ。
何かが混ざった色は その瞬間に存在して
それをもう一度作り出すのは、当人だって至難の業です。
そんな 刹那的 幻想的な色が無条件に好きです。
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