「プカプカしながら」

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「プカプカしながら」

リアルな人生は、小説やドラマと比べると 見通しが難しいことが多い。 嬉しいことが起きることもあるけれど イレギュラーなことが起きたり 体調を崩したり 良かれと思ってやったのに、相手に上手く通じなかったり 「なんであんなことをしたんだろう」って、変わらない過去が頭にフラッシュバックして、色々な感情になったり・・・ どちらかと言えば マイナス思考な出来事を想像して 不安になったり 実際に悲しんだりすることがある。 まるで 浮き輪のって 流れるプールを流れるような そんな感覚。 ある時は穏やかで でも、ある時はものすごい勢いで流されて ある時は 変動の波に揺られて ある時は 人がごったがえして うるさくて でも ある時は人が恋しくて ある時は 気ままに1人で漂うのを好んで いつ何時も幸せになれる保証もなければ いつ何時真っ黒な闇に染まってしまって 絶望のどん底になるかも分からない。 そんな中を 自分は生きているような そんな感覚。 良い。 決められた時間まで、社会の中にいられたのだから 1人になった今 かっこ悪く泣いたって良い。 良い。 傷ついたことは事実なのだから 相手に少しでも嫌悪感を抱いた自分を責めなくても良い。 良い。 自分の体は 自分の心は 自分の人生は 最終的に自分頼りなのだから 自分の考えに従って良い。 やりたいときに やりたいことをするのも 痛みが 苦しみが過去のものとなることを ゆっくり待つのも 良い。 波がだんだんと穏やかになるように プールサイドに上がる時間があるように。
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