胎動するひかり

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だからわたしはたくさんの手に首をつかまれる。 死なない彼らは、神にまで手が届くのね。 彼らはその手で終わりを求めていた。感情は飽和し濁流となって襲い掛かる。地点Bのない時間の流れに、わたしに似たものは耐えられなかった。 創造に愛はなかった?いいえそんなことない。 ただ愛し続けることができなかった。 作ることと救うことは表裏一体で、なのにわたしはそれを守れなかった。 こんなはずじゃなかったの。 でも彼らはわたしたちのことしか知らないから、だめなのね、わたしたちは全能じゃないから。 わたしが作ったものたちは、わたしじゃないから。 ごめんなさい。 彼らはわたしを信じようとしてくれたのに。 ごめんなさい、ごめんなさい。もう終わりにしましょう。 愛せなくてごめんなさい。 生んでしまってごめんなさい。 わたしは愛し続ける責任を放棄することしかできない。 不甲斐ない神だ。 謝りながら、すべてを解放する。 腹を切って、すべてを流し去る。 作ってきたものものが勢いよく流れだして部屋中を満たしていく。 それは呼吸ができなくなるほど、濃い、冷たい、あふれる光と色が壁にぶつかっては反射し、目まぐるしい。それは美しかった。 溺れないために、扉を開けた。 私は窒息してはならない。 引いていくすべてのなかで、白く半透明に透けたものが手を振るようにちかりと光った。 空になった部屋で揺らいでいたシーツが波紋を失っていくのを、私は眺めている。 窓から薄い光が射した。外は晴れていた。
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