主君について

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 きっかけはおそらく私が武将好きで、たまたま目に入ったあの素晴らしい名前と個性的なアイコンに惹かれたところから始まる。  しかもそんな名前の方が『ゲーム、歴史、創作大好き幕府』などというゲームも武将も好きな私がホイホイされてしまうようなコミュニティグループを作っているではないか!  人とのコミュニケーションあまり得意な方ではなくても入りますよ。  だって、どう考えても仲間がいっぱいいる雰囲気しかないじゃないですか。  そうしてこうして、たどり着いた素敵な幕府に迷わず申請を出し、とのさん他、優しく広い心のお仲間様たちに受け入れてもらい、気が付けば仲良くしてくださる方が何にもいらっしゃるありがたい状況に至る。  しかもとのさんをはじめとした幕府の仲間はもしかして、神か仏とさえ思っているほど温かい。  そのコミュニケーションの雑談の中で、幕府の主たるとのさんがぽつりと言った言葉が目に入った。  『エブリスタの素晴らしい作品を配信するって需要ありますか?』  私自身、声の仕事をするために勉強をしてきたこともあり配信というものに興味があったので即GOサインを出したかった。  だがそれと同時に現在勤めている職場が著作権関係にうるさい……いや、大事な問題なのでモノを書く人間としても知っておかねばならないことなのだが、そうった職場にいるため気になった。  話はちょっと逸れるが、著作権に関しては本当に難しく本の表紙とかも実際はあまりネット上に載せるのは黒よりのグレーゾーン。本当のことを言うとほぼ黒だ。  ネット作品に関してはまだ法律で定まり切れていないものがあるが、やはり難しい物ではあるのだ。  ―――話を戻そう。  私はそれらを踏まえて、やんわりと提案を出した。  企画としては素晴らしいということ。  もしやっていただけるのなら、私は宣伝効果もあるしやってほしいと思うだろうということ。  その後、すでに水面下でとのさんは動いていたようだった。  エブリスタ公式に問い合わせてみたり、新たに配信相談のためのコミュニティを創ったり、YouTubeの登録をしたりと……  ―――行動力の化身!  ピピ美ちゃんでなくても思わず、そう言ってしまう早さ。  私生活も忙しそうだったのに……。  私もきっかけを作った人間の一人として、この活動に誠心誠意お答えしなければと思いさっそくそのコミュニティにも入った。  もちろん、このコミュニティの方々もすごく温かい人たちだ。
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