虎と鷹と野牛

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良く見れば、野牛頭もいる。 人族もいる。 見事に共存してるな。 とりあえず大阪のおばちゃん.....いや、彪族のおばちゃんに宿を紹介してもらった。 そこを拠点に調査するか...... 宿に向かう途中で賑やかな通りに出た。 「ミスト様、あの露店はまさか」 さすがにサクラは視覚、嗅覚もすごいな。 「そのまさかだ」 「た、たこ焼きですか?」 「そうみたいだ、隣もまさかのお好み焼き」 縁日かよ...... 「買ってきます!」 「買ってきました!」 速い...... 「日本のたこ焼きと同じように見えますね」 そうだな、さすがにパックはないから葉っぱの皿だけどたこ焼きは全くそっくりだ。 「じゃあ食ってみるか」 楊枝と串の中間くらいの棒が刺してある。 ひとつ刺して口に入れる。 お? 美味いぞこれは。 「このたこは美味いな」 「美味しいですか?」 「ああ、何て名前のたこだろな」 「えーと、確か......シャインデビルフィッシュとか」 変な名前だ。 「さて、何から調べたら良いのか......」 「この国にいる神様と行方不明のキジム.....ですね」 何となく予想はつくけどな......
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