虎と鷹と野牛

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「それにしてもこの国は何か争いがないというか、人族も亜人も仲が良くて幸せそうですね」 「そうだな」 「ミスト様、何か思う所が?」 鋭いな。 確かにこの国は活気に溢れている。 経済的にはかなり好調な商人の国だ。 気になる事は結界。 国中を覆うこの結界には変わった効果があるようだ。 1つは情報遮断。 内側からの情報が外には漏れないようになっている。 外部からの攻撃撃退。 これはかなり高精度のようだ。 そして最も驚いたのが、入国する者を鑑定して悪意や戦意がある者の入国を拒否するシステム。 水際対策...... どうやったらそんな事が出来るのか...... こんなシステムが向こうの世界にあれば...... 「ミスト様?」 おっと。 「じゃあ神様に会いに行くか」 「えっ!どこにいるのか分かるんですか?」 「ああ、多分だけどな」 「さすが私のミスト様!」 私のって何だ......?
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