冒険しない冒険者

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「だって世界滅亡とかってさ、国ひとつ滅ぶのとはレベルが違うしねえ」 「だから?」 「君とサクラちゃんがいれば大抵の怪物なら楽勝でしょ?」 そういう事かよ...... 「それにしてもミスト、君.....何か雰囲気が変わったね」 は? 「意味が分からんぞ」 「君って異世界行ってたんだよね?」 もう全部バレバレかよ...... 「それが?」 「うーん、何て言うか......異世界人?そんな感じかな」 いや待て。 「俺はこっちの人間だぞ?」 「でも感覚は異世界人じゃない?あ、サクラちゃんもね」 「私ですか?」 「うん」 「あー、言われてみればそんな感じがなくもないかも」 サクラ...... 「うん、悪い意味じゃないんだ」 確かに自分の中でいろんな物が消化できてない所はある。 むしろ、無理やりこっちの人間だと思うようにしているかもな。 「まあ、どうであろうと君は君だけどね」 何が言いたいんだ?このエルフ。 「それでね、さすがに僕もこの世界を全て把握しているわけじゃないけど、情報によるとこの山のもっと西にある国に神がいるらしいんだ」 神が?
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