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「精霊が何の用なんだよ?」
「あら.....冷たいんですね」
いや、暖かいとか冷たいとかじゃなくて、友達じゃないから。
「まあ、よろしいでしょう......実は私の仲間が行方不明になってしまいました」
「はあ」
「探して下さらないかしら」
「はあっ?」
何言ってるんだ?この姉ちゃんは。
「いや、あんたどこでも行けるんだろ?自分で探した方が早いんじゃね?」
「それが、私でも無理なんです」
どうやらドライアドが網羅している地繋がりの場所以外にいるらしい。
「安否は?」
「それは大丈夫です」
だろうね。
「でも、あんたの情報網に引っ掛からないという事はもしかして」
あー、やな予感しかしない。
「海の向こうかと」
やっぱり......
「どうやって探せと言うんだ?」
「ミストさん、あなたなら不可能はないかと」
「はいっ!ミスト様に不可能はありませんっ!」
サクラ......
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