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最近はルームシェアが流行しているらしく、気づけば、明岐(あき)日向(ひなた)とアパートを借りて一緒に生活をしていた。 「おーぃ、明岐!卵ねぇー!オムライス作れねぇ!!」 冷蔵庫を開けて、リビングでTVを見ている明岐に叫んでくる日向。 「……」 別に、TVに夢中になっている訳じゃないけど、口を開くのが面倒でそのまま聞き流した。 「……。シカトすんな!」 「はいはい」 日向の方に目を向けることもなく適当に頷くと、すかさずツッコミが入ってくる。 「おぃー!」 まぁ、時折面倒臭いと思うこともあるけど、嫌なわけじゃない。 嫌だったら、即刻この部屋から出て行っている。 何だろうか。 腐れ縁的なもの。 明岐達は中学でお互いを知って、気づけば友人になり、同じ高校を卒業して同じ大学に進学していた。 そして、何気無くルームシェアして約1ヶ月が過ぎた頃。 『好きです!付き合ってください!!』 と、まさかの日向からの告白。 引いた、とか何の抵抗も無く、流れで付き合うことになった。 とは言え、今日まで特に何もないのだけれど。 キスとか、恋人らしいこととか。 「……」 妄想の趣味はないけど、色々と浮かんできたため、明岐は片手で払って消した。
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