どんより曇った

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どんより曇った

 数日後の夕方、先生から連絡があった。それも珍しく電話だった。   『今、近くまで来てるんだ。会えるかな? 場所は……』    :    車は近所の潰れたコンビニの駐車場にあった。もう薄暗く車通りも人通りも少ない場所だ。    先生に促されて助手席に座った。何も言わずに抱き寄せられた。先生の熱っぽい唇が重なる。カサカサと衣擦れの音と私の熱い呼吸の音が車内に広がる。   「ああん、先生……、待ちきれなかったですか」    先生は「うん」とだけ答えて、私のシャツをたくし上げ、ブラの上から膨らみが揉みしだく。重なった唇から舌が忍び込み、それが私の舌を捜索する。荒い先生の呼吸が衣擦れの音に混じる。    辺りは日が落ちて、車が通るたびフルスモークの窓に私たちの姿が映る。    心臓の音が私の身体の奥で反響している。    心の準備はまだできていない。   「ああ、先生? 私、お口、お口で……しましょうか」    私が言い終える前に、ギシッと車が助手席の方に揺れた。背もたれが音を立てて倒れた。先生が私に覆い被さる。座席が後ろに下げられた。ロングのスカートがふわっと浮き上がる。
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