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車の中で……。
佐久間先生と会ったのは、その週の土曜日の夕方だった。先生の車で少しドライブをして、海の見える丘の上の駐車場に車を止めた。
「夕焼けが海に映って幻想的ですね」
「……そうだね。…………」
キラキラとした光がさざ波に揺れて、色を変えてゆく。
無言が続いていた。先生と私の呼吸だけが車の中に広がっていた。ドキドキという心臓の音が先生に聞こえるんじゃないかと恥ずかしくなった。
「あ、三浦さん……」
「……あ、はい……」
運転席から先生の顔が覗き込んだ。すうっとその顔がアップになる。
目を閉じた。
冷たい唇が重なる。
先生の舌が絡む。私もそれに答える。
溢れ出した唾液が唇の端から溢れた。それを追うように先生の唇が私の顎に滑った。
ブラウスの上から胸の膨らみが包まれた。柔らかく指が動き始める。ブラジャーのカップが固くなった胸の先に擦れてもどかしい。
「あっ……。胸……直に……直に触って……ください」
ブラウスのボタンがプツッ、プツッと外された。
まだブラジャーに包まれている膨らみにエアコンの空気を感じる。
先生の大きな手のひらが遠慮深く胸の丸みを楽しんでいる。
「ごめんなさい。胸、小さくて……ああ……」
先生の右手が私の背中に回る。すっとブラジャーが緩んだ。それがシャツのようにたくし上げられる。テロンと右胸の先に生温かさを感じた。
「かわいい……」
先生が呟いて、右の胸の先端が口に含まれた。キャンディーを舐め溶かすように右へ左へ転がされる。
「ああ……んんっ……」
身体の奥から溢れ出した水がショーツに滲んで気になった。
「後ろ……後ろの席……?」
先生が後ろの席に移って、その後に私が移る。
先生に強く抱きしめられた。
先生の温もりに包まれる。
スカートのままソファーのように座ると、すっと脚を左右に開かれた。
先生が目の前にひざまずいた。溢れ出したモノが滲みたショーツを先生にじっと見られている。
「ああ、恥ずかしいです……」
クロッチの上を先生の指が滑った。
湿った生地が肌に張り付く。
私の柔らかい部分を先生の指先が押した。
ショーツのラインに沿って先生の唇が這う。唇が落ちる。
私は腰をよじった。身体の奥が熱い。
クロッチを横にずらされた。柔らかい部分にエアコンの風を感じる。
ちゅっ、ちゅっ……。
先生の唇に啄まれた。唇の先に濡れた花びらが甘く引かれる。繊細な指先にそこを探られ、ゆっくりと押される。
自分の襞が先生の指に絡みつくのが分かった。
私を探るように、先生の指先がかき混ぜる。
クチュ、クチュという音。
蜜が溢れるそこに先生の舌が這う。先生の鼻先が敏感な部分に触れる。
ああん……。
頭の中がショートした。
私の熱い声とピチャピチャと蜜を啜る音が車の中に広がる。
「欲しい……欲しいの……先生の……」
「避妊具、着けないと……」
先生が財布から小袋を出した。
「私……今日、安全な日なんですよ……」
「そう……」
先生の顔が綻んで、彼の身体が覆いかぶさる。
「ああっ……」
私の柔らかな中心に固くなった〈先生〉が当てられた。コンドームのないまま……。
んん……。ああ……。んん……。
遠慮深く先生の先端だけがゆっくり入ってきた。熱いそれは私の体温で溶してゆくように徐々に馴染む。
「……痛くない?」
「……はい……大丈夫です」
「じゃあ、動くよ」
先生が私の膣を確かめるように動き始める。
車の中にピチャピチャという音と二人の呼吸が広がる。溢れ出したそれを先生にかき出された。
:
「ああ、出そう……」
車のスプリングが音を立てて軋む。私は荒波をゆく小舟のように揺れながら先生を感じていた。先生が私の膣で暴れている。目の前のつま先が先生の動きに合わせて揺れているのを見ていた。先生の肩にしがみつく。
「ああ、先生……。んんっ、ああっ、膣に、膣に……」
「ああっ、出るっ!」
先生のピッチが上がった。すっと先生が抜かれた。
ビャッ、ビャッ……。
先生の熱い液が、私のお腹に散った。
聞こえるのは、先生と私の荒い呼吸の音だけだった。
:
私たちは、しばらく車の中で抱き合った。そして、先生は私を家の近くまで送ってくれた。
「ダメ、私……帰りたくないの」
駄々を捏ねる私を先生は黙って抱き締めてくれた。
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