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ばあちゃんが、いつも我慢していた私に気づいていてくれて
褒めてくれたのが嬉しくて、
私の涙は急速に勢いを失っていく。
ばあちゃんの手はまだ私の背中だ。
ゆっくり撫でたり、とん、とん、と叩いてくれたり。
私は思い切って、ばあちゃんの膝の上にのってみた。
ばあちゃんはびっくりしたようだが、
嬉しそうに笑って、私を抱っこしてくれた。
もう悲しくなかったが、
ばあちゃんの胸に顔をうずめるようにしてしばらくじっとしてみる。
ばあちゃんはまた私の背中をとんとんしながら、
ゆっくりと話をしてくれた。
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